昨年末より健一自然農園で働き始めました農園スタッフのちはるです。
鹿児島出身で、地元は農道に沿って綺麗な茶畑が広がるところにあります。
土地柄、学校を通じてお茶づくりの経験はありましたが、お茶について、農業や自然栽培についての知識はなく、ほぼ素人。
そんな私が当園のお茶や活動をみなさまにお伝えしていくことになりました。
稚拙な文章で恐縮ですが、素人ゆえに感じられることや学べることを精一杯伝えていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
早速ですが、先日、和束町雇用促進協議会主催のセミナーに参加させていただきました。
「農業をカッコよく、感動があって、稼げる3K産業にするセミナー」
というタイトルで、全10回、3名の講師がお話する農業セミナー。
第1回目と4回目の講師を当園代表、伊川健一が務めます。
本ブログは第1回目の聴講レポートとなります。
和束町は宇治茶の茶葉を約半分も生産されている名産地です。健一自然農園との関係はもう7年程になるそうです。
地方創生と6次産業化、、、なんとこれが第4回にも分かれていて、今回は第1回目「農業界のトレンドを読む!」
題名だけ聞くと難しそうな内容で、代表がこれをどうお話するのかな?と思いつつ始まりました。
私、セミナーや研修は眠くなったり、理解出来なかったりするので心配でしたが、とても面白くて分かりやすいお話で眠くなる暇がなかったです(笑)。
健一自然農園として地方創生のお話しがありました。
当園ではお茶の生産・販売だけでなく自然栽培茶の拡大や、日本の地方で耕作放棄地解消のお手伝いなどの取り組みもしています。
セミナーの内容は、下記5つ。
・安心と健康、未病と免疫
・富士山型から山脈型へ
・気候変動時代の適地適作
・個のライフスタイルへの対応
・オーガニックからサステナブルへ
書きたいことは沢山あるのですが、長くなってしまうので、1つだけ!
“ 富士山型から山脈型へ ”というテーマについて。
「地産地消が叫ばれている今、それぞれの土地の個性を味わう文化が始まっているとも言えるのではないでしょうか」
「富士山が最も美しいという価値観から、数ある山の峰々の美しさを愛でるような楽しみ方も素敵ですよね。」
この「富士山型」と「山脈型」の具体例としては、
以前の伝統的なお茶屋さんでは、一番高価なお茶が「玉露」。続いて「上煎茶」「煎茶」という、いわゆる松竹梅の売り方が90%以上を占めていたと思います。(富士山型)
これに対して、「春の番茶」や「秋のほうじ茶」、「りんご和紅茶」や「フルーツ麦茶」など、バリエーションを豊富に揃え、お客様が楽しく選ぶ価値観に変化してきています。(山脈型)
というお話がありました。
体調や今の気分、お料理、お菓子に合わせて、色とりどりのお茶から選べるのは楽しいですよね!
健一自然農園でも最も人気があるのは『十色の大和茶』です。
全部で20種類あり、価格も内容量もすべて同じ。上下の価値観を外して、お茶の多様性を楽しんでいただきたいという気持ちから作ったシリーズです。
こちらははギフトとしても人気があります。値段も手頃なのでお試しいただきやすいと思います。
(私も健一自然農園で初めて飲んだお茶は十色の大和茶のシリーズでした。)
販売部の仕事を手伝いながら、私自身も農業や地方創生について学んでいきたいと思いました。
机の上に4人くらいの方が水筒を持ってきていていらっしゃいました。
「和束町のお茶を入れてきてるのかな?」と思うとすごくほっこりした気持ちになりました。