いつも健一自然農園を応援してくださり、ありがとうございます。
ならファミリー近鉄奈良店の企画展も昨日で最終日でした。
今年は20日以上早い梅雨入りでお足元の悪い中、
足を運んで下さったお客様、本当にありがとうございました。
農園は新茶の収穫とお茶つくりの真っ只中。
雨が降るとお茶の収穫も出来ず、天気予報とにらめっこの毎日です。
初摘みの茶葉は品種問わず、とてもいい香りです。
最近は煎茶・釜炒り茶・初摘み和紅茶・初摘み烏龍茶を主に作っています。
その中の今回「釜炒り茶」についてご紹介させていただきます。
釜炒り茶は中国から初めは九州へ伝わったお茶で大きな釜でサラサラと炒りあげる製法です。
現在残る生産地としては佐賀県や宮崎県の一部地域で生産されており、全国的にも珍しいお茶です。
釜炒り茶が日本に入ってきたのは戦国時代末期と言われています。
その後、蒸し製法のお茶が江戸中期頃に発明されてからは日本茶の主役が
蒸し製法のお茶(煎茶や玉露など)に置き換わっていったようです。
煎茶が針状なのに対して、特徴的なのはこの形状。
これは釜の中でかくはんしながら乾燥させるため、くるっと可愛い勾玉のような形をしています。(蒸茶でいうと玉緑茶やぐり茶もこのような形状だそうです。)
味は茶葉がゆっくり開くためまろやかな味わいで、釜炒りの香ばしい香りが食事や和菓子と良く合います。
健一自然農園の釜炒り茶は3種類展開しております。
「自然栽培-釜炒り茶」30g入りのリーフタイプ。
「十色の大和茶-釜炒り茶」お試しに丁度いいティーバッグ3包入り。
実生の茶葉を使い、森のめぐみ広葉樹の薪で丁寧に炒り上げた釜炒り茶。
贈り物や自分へのご褒美に日本茶の原点の釜炒り茶でするのもほっこりするのも良いかなと思います。
先日、都祁小学校の3年生とお茶摘み・お茶つくり体験授業で釜炒り茶を作りました。
その時の様子を近々ご紹介いたします!
梅雨の合間の晴れ間、自然の恵みに感謝してお茶つくりに励んで参ります。